HOME > VAGABOND HAERT > SF大河浪漫・銀河のお深い!の巻
■SF大河浪漫・銀河のお深い!の巻
まずはBGMをどうぞ

これは事実を元にしたノン・フィクションである(どないやねん)。
いや、フィクションではあるが、ほとんど事実である(だからどないやねん)。
作者もわけがわからん。暴サイト関係者以外はあまり楽しめないかと…。
って言うかこの「馬鹿バンドは〜と♪特別編」は、オフ会レヴューがほとんどなので、どうしてもそうなってしまう…。
ま、どちらさんもあまり期待しないで見てちょんまげ。

―主な登場人物―
●リー・ダーヤン(怪しい中国系地球人)
●キリーゾ・カンリーン(燃える東南アジア系地球人)
●モーリ・タコス(陽気な南米系地球人)
●ブッサー・エロジジ(国籍不明地球人)
●フランケン・シタイン(謎の巨人星人)
●サカータ・ロウ(変態若作り星人)

宇宙は広い。
広いようで狭い。
どっちやねん。どっちでもええわ。
その宇宙には、地球人以外にも文明を持つ生命体が数多く存在する。そしてそれらは互いに戦争や和解を繰り返し、今日のようなコスモネットを創り上げていった。

地球から比較的近い星・ウズマサーバーを拠点とするこのコスモネット。異星間での友好が進み、ご近所さん同士が実際に会い、さらに親交を深めていく。幾度となく繰り返されてきたこのお深いが今また行われようとしていた。

ヤツは本当にやって来た。
アルカディア号で雑用のバイトをしながらコツコツ資金を貯め、ここ太陽系第3惑星・地球に降り立った。ヤツの名はフランケン。フジ星(またの名を巨人星)出身の半機械人間である。999で機械の身体をタダで手に入れられる星に行ったのだが、やはりそこはタダ、思ったイメージとはほど遠い姿にされそうになり、あわてて手術半ばで逃げ出した。だから彼の身体には無数の手術跡が残り、首にはボルトが突き出たままになっている。たまにタガが外れることもあるが、そのボルトを締め直すと元に戻るらしい。

彼はコスモネットで知り合った地球のロックバンド「TBS」のLIVEを見るために、わざわざこの遠い道のりをやって来たのだ。たまたまアルカディア号が、メンテナンスのため1日ドックに入ると言うので、これ幸いと降ろしてもらった。
同じく、ネット仲間のサカータ・ロウも若作り星から舎弟を連れてやって来た。サカータはTBSの大ファンであり、今回ですでに3度目のLIVEである。見た目は学生っぽいが、地球でいうところの還暦を過ぎている爺さんである。TBSのメンバーは親愛の情を込めて「サカ爺」と呼んでいる。
フランケンとサカータは互いに「ケイタイ」で連絡を取り合い、ここ地球で落ち合った。LIVE会場入り口では、TBSのリーダー&ボーカルのリー、ギターのキリーゾ、ベースのモーリ、ドラムのブッサーが、一行を出迎えた。

一通りの挨拶をすませると、約束していたCD-Rの交換大会となった。オススメやリクエストのあったミュージシャンのCDを事前にコピーして持参し、「これはサカ爺、こっちは…」などとやっている。フランケンは几帳面にも、ジャケットをカラーコピーしていた。
※あくまでもフィクションです… ^_^;

ご対面!
坂ボンのツレ、ぶっちゃあ、kirizo、森やん、りぃだぁ、(下へ)aiken氏、坂ボンのツレ
普通の写真やんけ!
坂ボンのツレ、ぶっちゃあ、kirizo、りぃだぁ、坂ボンのツレ、(下へ)aiken氏、坂ボン
宇宙人風に写真加工する気力がなかった…。

音楽は宇宙共通の文化である。言葉の壁を越え、宇宙全体に広がるコミュニケーションである。
言葉と言えば、ネット上では高性能な翻訳ソフトがあり、直接のコミュニケーションでは翻訳コンニャクなるモノが使われている。遥か昔にフジコラマンAという地球人により発明されたらしい。
しかしフランケンの言葉は、無理矢理地球語に合わせようとしているためか、ひどい訛りで聞き取りづらかった。本人も「エセ地球語」と自ら言っていた。
そう言えば、人生の墓場と言われる場末星から来た、ドクター・コワレーテルというおかしなヤツもヘンな地球語をしゃべっていた。何故か辺境から来る連中はこういった「地球依存症」が多い。

さて、LIVEも滞りなく終わり、お楽しみの「ウチアゲ」である。このウチアゲをメインイベントとしてLIVEに来るヤツがいる。シカフン星からの来客グッチ・ラモである。サカータと同じくこれで3度目になるが、生来の寂しがりやで、TBSとのウチアゲが病みつきになったようだ。今回はネボーン・ママシモネタリー・モモという2人の女性を同伴だ。他の参加者は、キリーゾの妻・エリマーとその娘・リコピー、モーリの妻・カッチーとその息子・カックン、リーを手のひらで操る魔性の女・アヤチチ・エフ。テーブルが2つに分かれ、片やキリーゾ家とモーリ家のファミリー組、片やその他の変態組と相成った。

フランケンは上機嫌で飲みまくり、その怪しげな口調がさらに度を増していった。時折ケイタイを取り出し、ウズマサーバーのボス・オーケー・ハーンにメールしていた。報告せよとでも言われているのだろう。
飲むといつもこうなのか、それとも地球の酒が合わなかったのか、ろれつが回らず、周りのみんなにヒンシュクをかっていた。
「おい、翻訳コンニャクもうないんか?」
「いや、これはそういう問題やない。」
リーはフランケンの首から出ているボルトを、グイッっと回してみた。一瞬、フランケンの顔が素に戻ったが、すぐにまたうつろな目になってしまった。
「ダメだこりゃ。」
もはや何をしゃべっているのか全くわからない状態であった。しかしそのフランケンの話をうんうん、とうなずきながら聞いている者がいた。サカータである。似たもの同士というか、酔っ払い同士というか、彼にはフランケンの言ってる事が解るらしい。

この還暦学生はリーに向かってこう熱弁した。
「TBSっていいっすね!こうやって家族や彼女が応援してくれて、なんかアットホームって言うか…。いいですわ〜。TBS最高!」
なんだかな〜って感じだが、彼が是非メンバーになりたいという気持ちを表す言葉だ。TBSでは現在、ローディーを募集中である。

ブッサーはいつもの調子でしゃべりまくっていた。だが、ネボーンとモモ、そしてグッチの3人によるエロネタ満開トークには、さすがについていけないようである。時折、隣のテーブルに行っては、カックンと遊んでいる。カックンはこれまたいつもの調子で暴れまくり、モーリに怒られては泣きじゃくり、ブッサーにおもちゃにされては、キャッキャとはしゃぎまくり…。グッチと同じシカフン星出身のアヤチチは、そんなカックンを「持って帰りたい」とまで言っていた。

森やん、kirizo、絵梨花 りぃだぁ、坂太郎
↑モーリ、キリーゾ、リコピー ↑リー、サカータ
aiken氏、坂爺、ぶっちゃあ&和司 aiken氏、和司、ぶっちゃあ
↑フランケン、サカータ、ブッサー&カックン ↑フランケン、カックン、ブッサー
ぶっちゃあ、和司、かっちゃん 最低人・改
ブッサー、カックン、カッチー すみません、すみません

さて、そろそろオヒラキの時間である。とその時であった。突然、コスモスーツのままの姿でアタタタ・ジミトーラが乱入してきた。この男もまたシカフン星人である。この星の者はエロいヤツが多いので有名だ。ブッサーが正座で恭しく出迎えた。
「これはこれは、エロ師匠。」
エロネタ3人組とアタタタ、ブッサーの5人はこのあと2次会、3次会へと飲み歩いたらしい。朝まで、というか昼前まで…。ブッサー曰く「もう、勘弁してくださ〜い(T_T)」

ブッサーは2次会へ行く前に、ヘベレケのフランケンをホテルまで送って行った。その道中では打って変わって、結構マジな話をしていたらしいのだが、ブッサーは内容を憶えていない。きっとたいした事ではなかったのだろう。極度の方向音痴であるフランケンは、ブッサーと別れてからホテルまでの至近距離で迷子になってしまった。見知らぬ土地での不安がフランケンの酔いを一気に覚ました。色々な出来事が頭の中を駆け巡った。
(昼間のお好み焼屋は最低だったな…)
(しかしこんなに女っ気のないお深いも初めてだ…)
(TBSもたいした事ねえな…)
(明日は早々に帰るとするか…)
真夏のムッとした空気は、彼のよどんだ心を晴らすことはなかった。

翌日、フランケンは地球を旅立った。再びアルカディア号に載って…。これから先もこうやって旅を続けるのだろう。いつ自分の星に帰れるかもわからない、しかし職を失うわけにはいかない。プー太郎に戻るのはいやだ。彼はこれまで以上に仕事に精を出した。

ハーロックは彼の名前はおろか、その存在すら知らない。
宇宙は広いのである。

−Fin−

あとがき(謝辞)
戻る


PAGE TOP